|
8月12日(土)
朝4時に目が覚めた。
旅の準備はまったくできていない。
何事もぎりぎりにならないと始められない性格。
家内もいつものことながら、呆れてほったらかしだ。
必要だと思われる衣服にアイロンだけはあてておいてくれる。
きちんとたたんであるそれらを無造作に旅行鞄に詰めていく。
しかし、いつもながら必要枚数以上を詰め込んでしまう。
結局は着ない服も多いだろうに。
今回は真夏のヨーロッパと熱帯のコロンボ、そして灼熱のドバイだ。
きっと汗も多量にかくだろう(結果は冷や汗ばかり?)。
5:40に自宅を出発。
子供達はまだ寝ている。
これもまたいつも通りに、息子と娘の寝姿を1枚づつカメラに
納め、駅までゆっくりと徒歩で行く。
5:57の阪和線の電車に乗り、天王寺へと向かった。
そこからは伊丹空港までエアポートバスで約30分。
7:40の成田行きNH2176便には余裕で間に合うはず
--------だった。
ところが、今日は盆休みの初日だったのだ。
バス停は長蛇の列。
何と最初に来たバスに乗ることができなかった。
(ここで1度目の冷や汗)
次のバスには何とか乗れたが、阪神高速は渋滞中だった。
(2度目の冷や汗)
伊丹空港に到着したのは7:10。出発30分前だった。
(そしてターミナルに入り、3度目の冷や汗が噴出すことになる)
RTW航空券なので、インタネットチェックインもしていなかったのだ。
搭乗カウンターは激混みで、どう考えても30分では無理だ。
「これに乗れなかったら、今回は中止か?」
かなり冷や汗の量が増した。
思い切ってNHの係員にどうにかしてくれるよう頼んでみた。
すると、なんのことはない。
成田経由での国際線乗り継ぎカウンターというのがエ
スカレーターの陰にあったのだ。
しかもご丁寧にYとC、Fとに分かれていてくれた。
「助かった!」
その後の手荷物検査も割り込みさせてもらい、何とか
予定の便に乗ることができた。
日本の三大連休の時は、もっと早め早めに動かなくては
ならない。
そんなこと分りきったことなのに------。
ちょっと自分の緊張感のなさに不安を覚えた。
NH2176便のエコノミークラスのシートは狭かった。
前方のビジネスのシートでもとても乗りたいと思う
ほどのものではなかった。
昨年のGW時に搭乗したこの便はB744でスーパーシートは
ニュースタイルのソロシートだった。
それが今回は、ただのクラブANA ASIA?魅力のないシートだ。
しかも、あてがわれたのは満席のエコノミー。
苦痛以外何物でもない1時間だった。
シートに対しても、食事やサービスに対しても、
ここ数年で格段に口煩くなっている自分がいた。
それが良いのか悪いのかは別にしても、あれことれコメント
していたら、疲れるのだけは確かだ。
最近は一段と俗物臭くなってきたということだ。
贅沢の弊害か?
成田空港の第1ターミナルの混雑も尋常ではなかった。
SQのみ単独で他のスターアライアンス航空会社のカウンター
とは別々なのだが、それでも人、人、人。
最後尾に並ぶと1時間はかかるだろうか?
盆休み初日の混雑を撮ろうと、テレビカメラも入っていた。
幸いここからロンドンまでは大枚5万マイルをはたいて、
Fクラスにアップグレードしてある。
おもしろいもので、雲の上の世界ではY、C、Fとそれぞれの
クラス間に厳然とした階級社会が存在している。
これは実社会以上かもしれない。
つまり名前の通り、ファーストクラスが搭乗から飲み物、食事、
お土産の購買、降機にいたるまで全て優先されるのだ。
万が一の時の航空機からの離脱順位もこれに準ずるそうだ。
(勿論、女、子供、老人が先だが)
そんなこと考えながら飛行機に乗るなんて
全くどうにかしている。これもテロのせいか?
カウンターでの順番はほぼ全員を飛ばさせていただいた。
こう書くと何か鼻につく奴なのだが、実際はFクラスの専用
カウンターがあり、そこに誰も並んでいなかっただけだ(笑)。
SQのカウンター嬢に赤いFマーク入りの書類を渡し、パスポート
とマイレージカードを出し、手続きをしてもらう。
少しばかりの優越感とこれから始まるRTWに胸をわくわく
させながら待っていると、
突然
「本日は2階席をご用意させていただきました」
「????????????-----エッ!」
「何かご不満でも?」
「ご不満って。いつから2階席がFになったのですか?」
「--------------(しばし沈黙)-------あっ!失礼しました」
PPSメンバーはCクラス搭乗時にFのカウンターでチェックイン
できるので、こんなこともあるのだろう。
ただ、これは単純なミスなのだが、客の気持ちを大いに
挫くミスだ。
彼女に悪気はないのだろうが、彼女にとっての日常は我々に
とっては非日常なのだ。
そのあたりはしっかりと自覚して欲しい(切に願う)。
荷物はロンドンまでスルー。機内持ち込み手荷物も厳しい規制
があると思っていたのだが、全く普段と変わらない。
手荷物検査も出国審査もとてもスムーズで、新しいターミナルの
威力が十分に感じられた。
建物も新しく、きれいでとても気持ちがよい。
さて、この第1ターミナルの使用開始と共に、SQの
シルバークリスラウンジは廃止された。
現在はNHのラウンジを共同で使うかたちとなる。
出国審査場からはかなり遠い。10分以上はかかるだろうか?
但し、SQの搭乗ゲートからは目と鼻の先だ。
エスカレーターを上るとお馴染みのSQの美人FAをかたどった
看板が見えた。
入口カウンターで搭乗券を差し出し、チェックしてもらう。
このラウンジはかなり贅沢な空間の取り方をしているように
思えた(但し、席と席は思ったより近い)。
窓も広く採光もよい。
中に入っていくと係りの女性に座る席を決めるよう、促された。
最初に席を決めて、彼女に飲み物を注文するシステムに
なっているようだ。これには少々面食らった。
「取りあえずビール」
この状態に慣れていないものだから、ビール好きとしては絶対
に言ってはいけないフレーズを思わず言ってしまった-----。
「取りあえずビール」とは日本で一番有名なビール。
つまりビールの種類や銘柄なんてどうでもよいという意味だ。
外国人が日本の居酒屋なんかでよく聞くこのフレーズから
この国で一番売れているのはこの「取りあえず」という名の
ビールだと思うとか?思わないとか?
今回はどうも調子が悪い(垢抜けない)!
ラウンジでの軽食はまあ許せる範囲だった。
オードブルが小鉢で数種類取れるのがなかなかよい。
それと、係りの女性が親切にも大量に持ってきてくれる
チーズやナッツ、etc----。(本当に大量)
その上、最後に噂の麺コーナーでうどんもいただいた。
これも意外と気に入った。
F搭乗前にこんなに食べて大丈夫なのだろうか?
多分大丈夫だと思う------。
そして、11:30 SQ997 シンガポール行きFクラスに搭乗。
愛すべきクリュッグとキャビアの宴の開始だ !!!
|